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開業時の業者選びのノウハウ

開業は、たくさんの判断材料からどんどん結論を出していかなければならない大仕事です。
その中で『さまざまな業者さん』が登場するわけですが、ポイントを抑えて、いい仕事をする方を選んでいきましょう。

ほかにもたくさんの方が登場しますが、重要な業者さんについて、少し検討する「秘訣」を持っておきましょう。

■ 開業、リニューアル時の建設業者の選定

建設業者の選定に先立ち、設計と施工を分離するか、設計施工を同一業者に依頼するか、地元業者にするか、たとえ遠くても専門業者にするか、1社特命方式か数社人札方式か、方針を定めましょう。 いずれにしても事業計画に組み込まれた工事予算内で工期を守り、精度の高い工事を行える業者を選びたいものです。

設計図面はこちらの意向を正確に工事現場へ伝達するためのツールです。設計事務所又は工事業者のいずれにしても必要充分な設計図を作成させなければいけません。
歯科医院の場合、最低1cmくらいの厚みのある設計書がないと、トラブルが発生する可能性が高くなります。
設計士を選ぶときに「過去あなたが設計した歯科医院の設計書(設計図とは言わないでください)を見せてくださいますか?」と言って、見ているふりをして実は厚みを確認するだけでも、相手に緊張感を与えることができるのです。
その上で過去の実績(建物)をできたら内部も含めて、実際に見てくることは、絶対に必要なことです。

また、建築物を作るためには20種類くらいの職種の技能者が協力しなければなりません。診療所はさらに特殊な工事もあり、これらの業者をまとめ上げ、なお診療所工事に精通した専門家を選ぶことは、今後の経営におおいに影響がありますので業者の実績、評判等検討のうえ、慎重に行いたいものです。
ポイントを整理しました。

  1. 設計と施工を分離すること 「同一会社のなれあいの防止」

  2. 設計士は先生の代理人、センスも大事ですが、ピンと来る人;気が合う人;意見をきちんと言える人が適任です。

  3. 建築会社とは、実は20社以上のたくさんの協力会社(大工さんや内装さん:電気工事さん:水道工事さん等々)を監督して、予定通りの期間に、設計通りの精度で、予算どおりに建築物を作るコーディネーターと言えます。

  4. ですから、「監督は誠実だけど、にらみが聞く人?」「定例会議は毎週いつ?」これが大事になります。

  5. 建築会社を3-4社見積もりをする際にそれぞれの建築会社のデータもインターネットで確認し、出力しておきたいものです。
    財団法人 建設業情報管理センターで検索しましょう。
    http://www.ciic.or.jp/keisin/serch3.html

■ 建築発注と契約、トラブルの防止策とは?

工事請負契約の金額は、設計図面と工事内訳明細書(見積書)により決定されます。設計図はこちらの要望が機能面、意匠面全て満足されているか、見積書に落ち、誤りはないか、確認しましょう。工期(着工日、完成引渡し日)は開業スケジュールにあっているか、遅れた場合の処理はどうするか、工事請負代金支払い時は資金計画に合わせられているか、確認しましょう。
このほか、契約書には請負契約約款、特約条項書等を添付して契約上の問題点を文章化しておくのが一般的です。
それらの内容が分からなければ質問し、理解しておくのが望ましいでしょう。
充分注意をはらって工事をしてもトラブルが発生することがあります。工期の遅れ、仕上がり精度の悪さ、設計内容と違う材料・施工方法、工事途中でなされた変更作業の処理の悪さなど様々なケースが考えられます。特に、無理な工期と請負金額はトラブルになりやすいので建設業者とよく打ち合わせのうえ決定したいものです。
工事は施主(注文者)と設計者、工事業者が協力しあって行われるものですから、任せきりにせず、工事期間中は定期的に打ち合わせをすることが必要です。作業工程に遅れはないか、もし遅れていればその原因は何であったのか、回復は可能か、仕上りの悪い所があればどう直すのか、業者から提供された仕上げ材・設備機器は設計図どおりか、取引の都合上等でメーカーを変えたい希望があったが適切であるのか、工事現場ではその都度解決を要求されることが多いものです。これらの問題を一緒に協議しながらコミュニケーションをはかって工事を進行させていくことがトラブルの防止策の一つになろうかと思われます。

定例会議には、コンサルタントと歯科機械メーカー:歯科材料商も可能な限り「こちらの側」の交渉人として同席してもらいましょう。 そのためにも、これら3つの人脈は早めに決めておくことが大事なことです。

これら3つの業者の選択基準は「歯科業界歴が10年以上あること」と「見積もり金額」と「人柄が納得できるひと」であればOKです。 歯科業界で10年以上業務を続けることができるのは、誠実なひとだけです。
そういう業界人をまずは「すこし信用」して接してみてください。
担当者に会って、「いい感じ」が得られたら、その会社に行って責任者(社長や所長)にも会ってみることをおすすめします。


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